ポイント① とろみ調整食品って何?

水やお茶などの液体にとろみをつけるために使用する粉末状の食品(一部液状もあり)がとろみ調整食品です。
あんかけを作るとき、液体(煮汁など)に水あるいは出汁で溶いたでん粉(葛粉、片栗粉(じゃがいも澱粉)など)を加えて加熱してとろみを付けますが、とろみ調整食品は温度に関係なく冷たい水、お湯に入れてもとろみが付きます。
また、ジュースや牛乳、みそ汁などにもとろみを付けることができます。

ポイント② どうしてとろみをつけるの?

摂食・嚥下障害のある方が水やお茶などのサラッとした液体をゴックンしようとした場合、気管をふさぐフタ(喉頭蓋)が閉まらないうちに液体が流れてきて、その一部が気管に入ってしまうためむせたり咳き込んだりします。その場合、液体にとろみをつけてゆっくり流れるようしてあげると、気管のフタが閉まった時にタイミングよく液体が流れるため、誤えんせずに飲み込むことができるわけです。

ポイント③ 失敗しないとろみの付け方は?

お茶にとろみを付ける場合、コップに100mlのお茶を入れ、1~2gとろみ調整食品を、スプーンでかき混ぜながらサーと加えます、加えた後もしばらくかき混ぜていると徐々にとろみが付いてきます。
但し下記の点にご注意ください。
・とろみ調整食品の種類によって多少とろみの付き方が異なります。
・付いたとろみは時間とともに強くなる傾向がありますので、飲む前にとろみの強さをよく確認してください。
・液体の種類によりとろみの付き方に差があります。特に、牛乳や流動食はとろみが付きにくい場合があります。

ポイント④ とろみの強さはどのくらいがいいの?

現在市販されているとろみ調整食品の多くは、約1~2%の濃度で適度なとろみが付くように設計されています。
しかし、液体の種類が異なれば、適切なとろみにするための添加濃度も異なる場合がありますので注意が必要です。
個人によって適切なとろみの強さは異なりますが、下図の3つの範囲内を目安にとろみをつけてください。

ポイント⑤ 市販とろみ調整食品の種類と販売先は?

現在多くメーカーから多種類のとろみ調整食品が販売されていますが、その主メーカーと発売している製品をご紹介します。
製品の詳細、購入方法等を知りたい方は、メーカー名をクリックしてください。